一番好きなアーティストを誤魔化したいが上手くいった試しがない話

ただの日記

好きなアーティスト誰ですか?

この質問に困ったことがある人は少なくないのではないだろうか。
面識の少ない人と、どうにかして会話を繋ぎたい時などに便利とも言える『好きな音楽の話』
ところがこの『音楽の趣味の話』というのは(音楽に限らずか?)
その造詣が深ければ深い人ほど、返答に困ってしまうのである。

「へぇ…(知らない)」恐怖症

我々?邦ロック好きもその一例だ。
職場や学校などで出会った、特にそういった嗜好がなさそう(見えない)相手にこの質問をされ
実際に好きなアーティスト、バンドを出すと
「へぇ…(知らないな)…それ有名な人ですか?」
とか返された時の辛さよ。。
そうはなりたくない多くの人は
自分が好きな中でも、比較的知名度の高そうな名前を答えるそうだ。
「(SiMの方がめっちゃ好きだけど…)ONE OK ROCKとかぁ」とか
「(今ドはまりしてんのはハルカミライとスサシだけどぉ)WANIMAとか!」とか。

踏み絵的にしてしまうのもアリよ?

私も過去はそういった部分があった。
職場の新人女子(かわいかった、てか顔がタイプ?だった)がカバンにZeppのキーホルダーを付けているのを発見してしまい
「お?もしや”音もだち”発見か!?」
と深く考えず尋ねてみる。
すると

「たまに行ってるんですよぉ🎵…韓国のグループが好きでぇ」

しまった。
しかしもう遅い。

「いわっしーさんも行くんですか?どんな人行かれたんですかぁ?」

聞いてきちゃうよね。
たとえ興味がなくても、成り行き上仕方なく聞いちゃうよね。
しかしながら完全に心折れた私は

「いや、もういいんで…」

コミュ障が故?の戦闘放棄。

「ええ~試しに言ってみてくださいよぉ」

それもそうだ。
相手に聞いたくせに自分は答えないというのは、後輩とはいえ失礼かも知れない。
そう思ったのか、当時の直近でZeppに観に行った、中でも一番知名度の高そうなアーティストを挙げてみる。

「えっと…サカナクションとかかなっ」

当時既にCMソングやドラマ主題歌のタイアップになっていたし
ロック好きじゃなくても知ってるはずだし、その時の最適解だったと思う。

「へぇ…ちょっと分からないですね(失笑?) 他には…」
「いや、もういいから本当に」

話は終わった。
好きな音楽だけが全てではないけれど、彼女と私の世界線が交わることはもうないと感じた。

その一件がトラウマになったのか
私はその頃から、相手にすり寄る努力のようなものをやめた。
そもそも相手の趣味の畑が違えば
自分がどれだけ有名だ、人気だと思っていても
相手にすれば「知らない人(たち)」だし、逆も然りだ。

…だったらもう「知らない」でいいじゃないか。
そんな結論に至った。

今ではもう
「誰が好きなんですか?」
と訊かれると、あまり迷うことなく

「9mm Parabellum Bulletですね」

とか答えるようにしている。

「へぇ…(誰やそれ)」

このリアクションにもはや快感すら覚える。

決めていると言うよりは、あまり深く考えず
その時の気分?フィーリングで答えるようにしている。
一般の知名度がどうとかは考えない。無駄だから。

「最近わりと米津ばっか聴いてるかな」
「やっぱKing Gnu最強よ」と答えて
「ああ!いいよねぇ!」と言われることもあれば

「今はやっぱサスフォーがアツいでしょ。Suspended 4th!」
「いやもうマジで最近odd five中毒」と答えて
「…(チョットナニイッテルカワカンナイ)」な顔をされることもある。

しかしどうだろう。
この少々マニアックな回答をすればするほど、たまに

「ああ!知ってます!めっちゃいいですよね!!んじゃアレとか…」

というような返答をしてくる相手との
”友達になれる感”は半端ないのである。

「一番は?」

これが厄介である。一番困る質問。一番。
その時の気分で答えられない。一番は不変だから。永遠に。
かと言って嘘もつきたくはない。ピュアだから←

私の一番好きなアーティスト。
知ってる。皆知ってる。
多分1億2~3千人の全国民の
少なく見積もっても1億人ぐらいは知ってる。

が!それ故に。
誤解されたくはないのである。

「そうなんだ!(つまりキラキラした世界のゆるふわっとしたポップな音楽が好きなのねぇ)」

このような勘違いが生まれる懸念がいつまでも拭い去れない。

彼らのコアなファンなら容易に違うと解ってもらえるはずなんだが
彼らのメジャーな代表曲しか知らないライト層、つまり国民の大多数は
彼らの音楽にそのようなイメージを持っている気がしてならないからだ。

なので私はこの質問が苦手だ。
そして前述のような展開をなんとか避けるべく
このように答えるのである。

「えっと、知ってるか分からないんですけど…Mr.Childrenってバンドです(声小さめ)」

「んなこたぁない」らしい。。

これでも自分なりに考えた策なのである。
「知らなそう」って雰囲気を作れば、雰囲気に流されて「知らないな?」ってなるんじゃないだろうか。
一般的には『ミスチル』と呼ばれているから、あえて正式名称で言ったらミスチルだと気付かないんじゃなかろうか。

恐らく今まで5回ぐらいはこの戦法を使ってみた。結果

「ああ!ミスチル!!好きな人多いですよねぇ!!!」

駄目だった。100%。
全滅。今のところ。

この戦法の話を過去に友人に話したところ
「いや、知らないとはならんやろそれはwww」
と一蹴されてしまったので
「あわよくば騙されないかなぁ」ぐらいの期待しかしていないけどね、もう。

気を付けなはれや。

私とは逆に?
某インフルエンサーは過去に
「本当に好きなの答えて「知らない」ってなるのだるいから、とりあえずミスチルって答えてる」
と言っていた。

これはミスチルに限った話じゃないと思うが
私と同等かそれ以上の所謂”ガチ勢”相手にそれを言ってしまうと
恐らくそれはそれで厄介なことになる。
きっと『心の居合』が始まってしまう…。

『心の居合』について解説しだすと余計に長くなりそうなのでまたの機会に(?)

とにかく
大して好きじゃないのに好きって言っちゃうと
相手次第では面倒くさい事態に巻き込まれかねない
ということだけ、覚えておいてくださいね。。

まとめ

Mr.Childrenは、すごい。

 

ごちゃごちゃ言いましたが、30周年おめでとうございます。
今回のツアーコンセプトからして
「あと20年は普通に続けるよ!」
という意思表明?だと受け取っております。

ありがとうございます。
一生ついて行きます。

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